MacWorld SF 2005 Keynote

いろいろ急がしくて（またシアトル行っていました）やっと基調講演のビデオ見ました。アップルのページから見ることが出来ます。

一度だけ生で見たことがあるのですが、やっぱりジョブスの講演は本当に上手いですね。我々日本人にも分かりやすい英語の発音で聞き取りやすいですし、話の進め方がテンポ良くて吸い込まれるように聞き入ってしまいます。英語が苦手な人もコンピューターやマックのことに興味があればある程度の言葉が拾えるし興味のある分野で試してみるのはいい経験になると思うので聞いてみると面白いと思いますよ。

ガレージバンド、ついに８トラック同時期録になりましたね。この手のDAWは自分の仕事している業界なのでこんな安いものでここまでやられると”マジデスカ”状態ですが、コンピューターがここまで強力になるとなんでも出来てしまうのはしょうがないというか、それを使いこなす技術を持っているかがプロとアマチュアの差ってことになるんでしょーかね。

iWork、MSワードより軽くて最低限の機能があればそれで十分なんでテキストエディターで文章を書くことがほとんどなんだけど、これを金出して買うメリットってなんかどーかなーと思いました。アドビのアクロバットリーダーも同じ理由で何とかして欲しい（とくに起動）ですな。標準で付いてくるPreviewでもいいけど、あれはあれで改善して欲しいところがたくさんあるしねー。

ソニーの会長さん、英語上手ですね。母国語でも大変だと思うのにあれだけの人前でやるのは大変なことです。同じ日本人としてなんかうれしかったしもっとこれから出てくると面白いなとか。ソニーとアップルの微妙な関係の応酬？も面白いです。

iPhotoはカレンダーのアイディアがいいですね。うちはとにかくくだらない写真が数千枚もiPhotoに入っているので、メイン画面をロール表示にしてフィルターかけても探すのが大変だけど日にちベースでフィルターかけられるのはかなりイイかも。これだけでもかなり買いかななんて思ってしまいました。

Mac miniの紹介の場面で真上からの写真が最初にスクリーンに出たときの観客のシーンという反応が面白いですね。みんな何が起こっているか分からない状態でシーンとしてしまうのがなんか衝撃的というか、このときのために秘密を隠し続けるのも大変だろうなと。Ｊｏｂｓが横から実物を持ってきて初めてどんな大きさか理解できたか初めて分かって観客が騒ぎ出しますね。その後箱も見せてるところが笑えるけどキーボードやマウスもないってのは、目標の値段に入れるのがそこまで苦しかったのでしょうかね。もしWindows用のキーボードを使ったらコマンドボタンとか全然違う配置になるのにねー。

iPod shuffleは、うーん、いいんじゃないでしょうか。自転車に乗るときに安心ですな。ロックっぽいものだけ入れておいてシャッフルにするといいかも。割り切ったインターフェースのデザインは普通の会社には出来ない挑戦ですね。あれを他がやっても売れないと思うしやっぱりiPodの成功とアップルの名前があって初めて行ける世界じゃないでしょうか。ユーザーが曲を選ぶんじゃなくて、入っているものの中からプレーヤーがシャッフルして選ぶっていう使い方が前提ってのも同じだよね。

iTunes music storeは世界ですでに70%の音楽マーケットをカバーしているとか。日本はまだ始まっていないので入っていないんだけどそれでも残り30%ってことはないと思うけど、まあ結局そんなに大きくないんですね。今年春に噂されているiTunes music storeが日本でも始まるといいですね。（というか世界に向けて日本の音楽業界の抵抗勢力がいかに強力かってことが、遅れれば遅れるほど世界に発信されるんじゃないかと）

４５０万台のiPodが2004年のクリスマスシーズンに売れたってのは驚きですね。今回の出張でも飛行機の自分が座っている周りで３人も白いヘッドフォンしてたし、待合室ではU2の黒いヤツつかってるのもいたし、なんかそれだけ売れたってのも納得できるというかスゴイ勢いっす。

Mac miniもiPod shuffleも値段勝負ってのが一番の魅力な部分で、決して技術的に革新的な部分がないってのがなんかちょっと残念というか、ソフトウェアの方でそれなりに面白かった基調講演でした。