石黒達昌(著),伴名練(編集)の日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女を読みましたよ。
伴名練が編む日本SFの臨界点の作家別シリーズ石黒達昌版ですね。
これまた不勉強にして石黒達昌さんを存じ上げなかったのですが、このかた1990年前後から活躍されている方らしく、この人自体が医者なので、医学が絡んだ感じの話が多い。
かなり細かくいろんな描写がされていて、ものによっては写真もついていたりするので、"これってノンフィクション?"と思うことも多く、著者の執着みたいなものが見られて面白い。
メルヘンっぽい感じの「王様はどのようにして不幸になっていったのか?」については結構最近この感じの王様の話をよく見るような気がするんですが、その中でも軍を抜いて面白いです。
毎回思いますが伴名練さん、いろんな本読んでるし、石黒達昌に関しては私設ファンクラブをやっていた、というところが更にすごい。
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