MIT マサチューセッツ工科大学 音楽の授業 ~世界最高峰の「創造する力」の伸ばし方|菅野 恵理子 (20211018読んだ)

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81hRvTMCr3L.jpg菅野 恵理子のMIT マサチューセッツ工科大学 音楽の授業 ~世界最高峰の「創造する力」の伸ばし方を読みましたよ。


MITで行われている音楽科目についての書籍。
実際に行われている教育の内容や、研究について結構詳細に書かれているので面白い。

音楽理論は論理的なところも多いので、工科大学の学生と親和性が高いというのはなかなか納得のできる話。そして音楽理論に関しては音楽大学より真剣に取り組む学生が多いというのも面白い。(でも理論だけでいい曲にはならない、ともちゃんと書いてある)

この本でいうと3-4章あたりがかなり興味深くて、音楽経験が無い学生が多い中、実際に曲を書くという実習があるという話や、それを演奏してもらい、聞いて書き直すという話なんかは、一般教養の単位を取るだけの科目じゃないんだなぁと関心してます。

それ以外にも、歌詞とメロディーの相関関係(ポジティブな語はメロディーが高いとかそういう話)とか、歴史的な理由でばらばらになってしまった楽譜をメロディの特徴からまた再現するとかそういうコンピューター(笑)を使った工科大学らしい研究も紹介されてます。

なんか高校時代にこういう本を読んでいれば、目指そうという気になったのかと言われると、そもそも怠け者なのでそれは無い、と言い切れるのですが、ちょっとは覗いてみたかった気はします。