マリー・アントワネット 上・下 |シュテファン ツヴァイク 著, 中野 京子 訳 (20210314読んだ)

51I6xWPPEEL.jpgシュテファン ツヴァイク 著, 中野 京子 訳のマリー・アントワネット 上・下 を読みましたよ。



池田理代子の「ベルサイユのばら」の1巻を読み直す機会が先日ありまして、どう見ても少女漫画的な脚色があきがするので、実際ってどうだったのかねぇ、と思って読み始めたわけです。
とは言え、この本自体も史実に淡々と記録を並べている、という感じではなく、著者の主観も結構入っているわけですが。

この本、マリーアントワネットがフランスに嫁に行くところまではサラッと書かれているのですが、その後ルイ16世が結婚当初不能だったため、なかなか子供ができずにそれが彼女の性格形成に大きく影響する、ということを延々と書いてあるので、しんどくなって挫けそうになりましたが、そこを越えるとやりたい放題の暮らしが始まるので楽しくなります。
しかし、一人の王妃の無駄遣いで、国の財政が逼迫するって、どんな金の使いっぷりなんでしょうね、本当。
夜遊びが好きで、仮面舞踏会で遊びまくっていた、という話はまぁ想定範囲のお転婆だとして、別宅(城)を作ってそっちに入り浸って、そこには劇場も作って自分で芝居の主演までやるとなったら、なんか周りの人も付き合うの大変だっただろうなぁという気がします。

最期は断首刑となるわけですが、この本によると、どうやらその判決の根拠が曖昧らしく、なんとなく雰囲気で決まった、みたいなことが書いてあるのですが、これ事実だとしたらすごい時代ですよね。

全体を通して、ゴシップニュースによって彼女は必要以上に貶められていった、みたいな事が書いてあって。いつの世も変わらないのだなぁと。