1 日々の暮し: 2004年2月アーカイブ
暮しの手帖、子どものころ母の実家に行くとたくさん
本棚にあったので、愛読していました。
今からもうン十年前のことです。
なんだか、とっても正しい雑誌に見えて、
子ども心にも、大人になったら暮しの手帖を購読したいと思っていました。
ヘンな子ども…?
すでにこちらでご紹介している何冊かの表紙をアップにして見比べみても、
なんて素敵なイラスト、なんて素敵な書き文字かと思います。
すべて花森安治さんの手によるものです。
よく見るとおわかりのとおり、
「 年 月 日 第3種郵便物認可」の小さな活字が入っている場所が
1冊1冊、異なります。すべて装丁の一部なんですね。
以前、自分用に購入した村山知義の「演劇的自叙伝」を
こちらで紹介しましたが、
暮しの手帖同様、やはり書名の書き文字を含めて装丁が美しかったです。
ちょっと前の時代の本って、装丁だけでもほれ込んで持っていたくなるような
素敵なものがたくさんあります。
時代とともにすべてが移り変わっていく中で、
古い本や雑誌の装丁など、失われつつある美しいもの、かわいいものに、
愛着を感じる今日このごろです。
私が編集の仕事を始めたころーー今から20年も前ですが、
出版社の裏手に書き文字屋さんのお宅がありました。
本業は画家で、「××先生」とお呼びしていました。
雑誌の書き文字は、アルバイトだったようです。
4ページぐらいの記事でも
「このスペースに書き文字をお願いします」とお願いすると、
翌日には丁寧に書いておいてくれました。
レイアウター(デザイナー)も写植のサイズをはからなくていいから楽なのかどうか(?)
何かと言うと「ここは書き文字」と多用したがりました。
ところが、しだいに写植に変わり、書き文字は古臭い、ダサイというイメージに変わっていました。
週刊誌の事件簿のタイトルとかバタくさーいイメージに感じられ、
写植のほうがスッキリしてカッコいい感じで。
写植屋さんはどんなに変形スペースでも、写植を上手に切り貼りして
デザインして配置してくれました。
そうして、いつしか書き文字屋さんへ通うことは減っていきました。
今ではDTPが主流になり、肉筆による書き文字といったら逆に贅沢なイメージかも。
歌は世につれ、本も世につれ、なんですね。
昨年12月24日にニューヨーク・ストランドブックストアで
購入した絵本22冊が、ようやく、本当にようやく届きました。
はるばる海をこえて長い船旅でした。
約2か月ほどかかりましたね。あんまり届かないので、
一時は、もう届かないのではないかと思ったほどです。
郵便局員さんが届けにきてくれたのですが、
「あ、ちょっと待ってくださいね。
この袋をあけなくちゃいけないんです」と、
玄関先で白い大きなズタ袋の口をあけ始めました。
関税を通るとき箱をあけ中身を確かめて、
その後、袋に入れて口をぎゅうぎゅうに縛ったようです。
ズタ袋の口は、ヒモで三重にも四重にも堅く結ばれていて、
局員さんが「あれ、堅いな」「んん、とれないぞ」
「だめですね。すみません」と腰をかがめて奮闘。
結び目が一つ解けるたびに「ああ」とお互い安堵の声。
しかし、最後の最後はついに「だめですね。とれません。
切っちゃいましょう」と局員さん、ハサミで切って袋をあけました。
さらに「あ、ピッタリしすぎていて箱が出てきませんね。
どうやってこの袋に入れたんだろう」とつぶやきながら、
今度は袋をちょきちょき。
そんなふうに厳重に船に乗せられたのですが、
裏腹に、箱の中身は、適当に本をぽいぽいぽいっと
積み重ねていって、最後は茶色い巨大輪ゴムで
ぱちぱちーんとくくった感じ。
あーあー、本の表紙のはしが折れてるわ。
書店を出るときはもうちょっとちゃんとした梱包だったのかもしれませんが、
税関の人は、本の保護なんかどうでもいいのだろうな。ううん…、ちょっと哀しいー。
とはいっても、2か月ぶりの絵本たちとの対面です。
NYの寒い雨の中、ストランドブックストアに行って
地下のあの本棚たちと格闘。
ぎゅうぎゅうにつまった絵本たちの中から何冊か
探していたときの光景・匂い・フンイキなどがよみがえりました。
おお、よくぞ無事に届いてくれたねー、と
懐かしい気持ちで対面しました。
これから少しずつ紹介してきますので、
お好みの本が見つかりますように。
それにしても、送料47,95ドルというのは安くはありません。
日本円で5千円ほどでしょうか。
長い間、船のスペースをそれだけ使わせてもらって運んでもらっているわけで
安いと見るか、高いと見るか、どちらでしょうね。
それにしても、洋書を国内で買うと、本当に高いですよね。
私もずっとそう思ってました。
でも、送料が高くつくことを考えると、やむをえないのかも。
海ねこでも赤字にならない程度に値つけさせてもらうと思いますので、
そのあたり、どうか汲んでやってください。
さて、届いた箱の中に、1枚、ストランドブックストアの
トートバッグが入っていました。
店頭で5,95ドルで売られているものです。
サービスで入れてくれたようです。ちょっとうれしい。
下の写真は、同じ黒い布地を使ったものですが、もっと大きなサイズ。
マチがあるので分厚いものもたくさん入れられて、
入り口はファスナーで開閉できます。
先日、撮影がうまくいかなかったので、
別のタイプも再度、撮影してみました。
自然光で撮影。太陽が雲に隠れると色がうまく出ないし、
太陽がバリバリに照っていても白っぽく飛びぎみになります。
しかも、大きいものは、かなり離れて撮影しないとならないので、
フレーム内に窓枠が入ってしまったり、猫が横切るとカゲが映り込んだり、
なかなか難しいですね。
しかも、大きな布ものなので、ゆがんだり、
とっての部分がシワシワになったり、やっぱり難しいなー。
下は、麻のタイプ。ロゴの地の色がブラウン。
麻のタイプ。ロゴの地の色が赤。
まだまだあります。本体部分のみのアップですが、緑。
左横のボールペンは、大きさをわかりやすくするため置いてみました。
たぶん、まだまだあると思います。
サンドイッチひとつ頼むにしても、パンの種類から、入れる野菜の種類から
マスタードの有無、マヨネーズの有無、すべて細かくオーダー可能なお国です。
お店のトートバッグも底抜けにバリエーションが豊富。
NY在住の友達が持っていたトートバッグは、同じ麻地でも
色合いがぜんぜん違うものだったので、ある程度は
そのときに在庫がある布地で作ったのかな? っていう気もしますが。
あんまり天気がよいので、窓辺でファイヤーキングなど撮ってみました。
背景がごちゃついてるのと、上下・余分な部分をトリミングしたいのと、
いろいろ不満はあるのですが、写真の練習の一環ってことで笑ってやってください。
これは、ハンドル(とって)の形が「D」の形に似ていることから
「Dハンドルマグ」と呼ばれているもの。
ファイヤーキングの中でも、もっともポピュラー&ベーシックなマグカップです。
愛好家なら必ずやいくつかは持っているような。
シンプルでなにげないデザインですが、
使ってみると、ハンドルの上のほうの小さな刻みが
指にフィットして持ちやすく、快適な使い心地です。
古いものなのに、ふだん生活に取り入れて使いやすいところがとても楽しい。
色合いのバリエーションを集めていくと、どんどん欲しくなってしまいます。
Dハンドルのブラウン、ピンク色のバリエ、プリント入り、ADマグ…
集めようと思えば、とめどなく広がっていくので、集めきるということはありません。
そういうところがまた、コレクターにはたまらないのでしょうね。
左上のターコイズブルーは1956年ー58年の2年間だけ製造されたものです。
左下のジェダイ(JADE-ITE ヒスイ色)は日本ではかなりの高値で人気。
アメリカでは当時4個セット50-55ドルほどで売られていたようです。
NY在住の人と話していたら、「こういうの、おばあちゃんの家で
使っていたような気がする」というような話を聞いて、光景を想像しました。
だんだん春めいてきて、外に出たい気分になりますね。
近所の「味の素スタジアム」(旧東京スタジアム)で
Bigフリーマーケットが行われたので、
散歩がてらぶらぶら行ってみました。
入場料300円を払ってゲートを入ると、スタジアム周辺にお店がぐるーり。
スペースがとても広く、車ごと出店の人が多いので、
見て回るのにも結構、体力と時間が必要です。
今日は風が強く、洋服をかけるハンガーが飛ばされそうになったり、
売り物が飛ばされそうになったり、ごみが目に入ったり。
出店者側もお客さんもちょっと大変そうでした。
車ごと出店できるので、こんなイカした車で来ている兄さんがたも。
「写真とっていいですか」と聞いたら、ステキな笑顔で「どうぞー」と答えてくれました。
車ごと出店が可能とはいえ、やはり屋外・炎天下に本を出している人はマレ。
私も、雑誌を1冊1冊、OPPのビニールに入れて出していたカップルのお店で
雑誌5冊、単行本1冊を買っただけでした。
ちなみに、味の素スタジアムのフリマは、次回4月11日(日曜)。
出店者受付中だそうです。
(車出店550店、手持ち出店250店)
週末あちこちでフリマをやっているので、最新情報、出店方法など、
くわしくは「リサイクル運動市民の会」HPでどうぞ。
家族の記念日だったので、
昨夜、久々にキャンドルに火をともしました。
この蝋燭は、友人による手作り。
(HPで注文できます。海ねこからリンクしている「蝋燭屋 あだん」をごらんください)
私たちの愛する海のイメージで作ってもらったものです。
沖縄・慶良間諸島 阿嘉島へ行く機会がありましたら、
ぜひニシハマへ足を伸ばしてください。
光が差し込むと、エメラルドグリーン~ブルーのグラデーション。
夢のように美しいです。
ちなみに、キャンドルの上のほうについているカケラは、
浜辺に落ちているガラス「シーグラス」
(ガラス瓶の割れたカケラが海で波にもまれ、角が丸くなったもの)。
シーグラスを通して蝋燭のほのおが揺らぐさまを眺めていると、落ち着きます。
手作り蝋燭は、減ってしまうのが惜しいのでふだんは使っていません。
久々に使ってみたら、時の経過とともに蝋が溶け、流れ、
微妙にキャンドル全体の形が移り変わっていって、ライブ感いっぱい。
形がどんどん変わって、さまざまな表情を見せるアートであり、
さながら海や浜辺のようでした。
蝋燭は、やっぱり使ってこそ良さがわかるのだなと実感いたしました。
左に見えるのは、「オゼノユキドケ」というビール。
初めて飲みましたが茶褐色のエール・タイプ。
なかなかおいしかったです。
食材は、いつも生協からの宅配でまかなっています。
どうしても足りないときだけスーパーで買い足す程度で、
まとめ買いのほうが経済的&効率もよいような気がして。
しかし、鮮度のいい魚や肉は、やはり
良質の品を扱うお店できちんと買ったほうがおいしいです。
きのうは仕事でへとへとに疲れて、帰りに地元・調布のPARCOへ。
地下の魚屋を物色してみたら、鮮度のいい魚って結構、高いですよねー。
私が子供のころは、肉より安いイメージだったけど、いまや逆。
ぜいたく品の域に思います。
閉店間際だったので、「旬」と書かれた
平目の刺身を2割引きで購入。
あとは、デリでオリーブのアンチョビソースあえ、
オリーブのドライトマトあえも購入。
疲れたときこそ、うまいものを食べて心を満たさないとね。
平目は最初からカルパッチョふうにするつもりでした。
白ワインもあることですし。
でも、オリーブオイルのつもりでうっかりザーっとかけてしまったのはゴマ油。
「あーあー、間違えちゃったー! ゴマ油かけちゃったー!」
疲れて帰宅した家人「ちゃんと瓶を見ないからだよ。書いてあるでしょう。
ゴマ油って」と、またかよ、という顔であきれています。
私「えええー。だって、瓶がそっくりだったんだもん」
急遽、カルパッチョは中止。
バルサミコをかけるのはやめて醤油をたらり。
用意しておいたおろしニンニクをパラリ。
食べてみたら、思いのほかおいしかったです。
家人も「うまいうまい」とパクパク食べていました(笑)。
中華ふう海鮮サラダって感じの味で、
個人的には、カルパッチョより好きかも。
ひょうたんから駒、みたいな生活の一幕でした。
