みみずくは黄昏に飛びたつ|川上未映子、 村上春樹(20170606読んだ)

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415MiRApB1L.jpg川上未映子、 村上春樹のみみずくは黄昏に飛びたつ


川上未映子が村上春樹にインタビューする本。
最初の1回分は雑誌の企画で残りの3回は語り下ろしで、その後半の3回は騎士団長殺しの後で行われたものなので、騎士団長殺しに関するセッションが多くてなかなか。
いままでも"村上さんのところ"なんかで本人がちょいちょい語っていた、村上春樹が無自覚に色々やっているみたいなことを川上未映子掘り下げていくところは、インタビューというよりは作家同士の対談という感じで興味深いです。
細かい所だと色々とありますが、村上春樹の文体の話と、騎士団長殺しをなぜ一人称で、みたいな話は好きです。文体を作るという点において確かに日本人はあまり興味ないのかなぁと、もしくは排斥されがちなのかもと思ったり。

まぁ、安直に村上春樹っぽい文とか書いている輩は読みなさいよ、と思った一冊。