山本弘のUFOはもう来ない
一言で言うとファーストコンタクトものです。
そのなかにオカルト系テレビ番組とか、新興宗教とかそんな要素が良い感じに絡んで流して読むだけでも楽しい。
山本弘の小説で出てくる死生観というか死後の世界についてもきっちり言及していたり、"ヒューマノイドの宇宙人って実は変"というまぁ当たり前っちゃ当たり前のことをちゃんと説明している所とかSF入門ぽくもあるという感じです。
結構興味深いのが、物語中の新興宗教教祖が詐欺のテクニックを使って不況を進めているという所、そのテクニックも子細に書かれているので、"あー確かにこうやると自分も引っかかるかも"みたいな事があってどきりとするわけです。
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